超高齢化社会の財源を支える希望の光は雪山に?
日本の有名スノーリゾート言えば、言わずと知れたニセコ
ニセコに関しては、パウダースノーやオーストラリア人移住などのきっかけで、リゾートとして発展したスキー場ですが今や、ニセコの物価は銀座の一等地以上です。
従業員も、欧米や東南アジア系の外国人か、英語が話せる日本人スタッフがほとんどで、まるで日本の一部とは思えません。
ザ・リッツ・カールトン、パークハイアットなど、外資系ホテルの巨匠もニセコに目をつけ、2020年・東京オリンピックまでの開業を予定しています。外国人投資家がニセコに熱い視線を送っているということです。
ニセコは日本の中でも外国人の受け入れに成功したエリアと言われていますが、
外国人に「気に入られた」土地ということだったのでしょう。
当然、日本人だけの力でここまで盛り上がりを見せた訳ではありませんが、外国人に対し「好きに調理して」と見守ることが出来たこともその町の実力ではないでしょうか。
片田舎にただの土地を持っていただけの地元の土地オーナーなどは、今頃億万長者になっているでしょうね。地元の雇用に直接的に繋がっていないなどの賛否もありますが、片田舎があるテーマを持って(いい意味で)知れ渡ることは活力の源になるには違いありません。
そして2017年12月にオープンする新潟「ロッテアライリゾート」
こちらにも注目です。
韓国のホテル大手「ホテルロッテ」の完全子会社が運営するのが、この「ロッテアライリゾート」。韓国流のプロモーションで国内外の顧客から人気が出ることでしょう。
わざわざ日本のスキー場をこのタイミングでテコ入れするというということは、韓国の企業が日本のスキー場にポテンシャルを感じてのことでしょう。
あまり知られていませんが、実は日本のスキー場数(305ヶ所)は、1位のアメリカ(428ヶ所)に続き、第2位となってます。3位は、オーストリア(275ヶ所)です。
参考元:
日本スキー人口減少と囁かれて久しいですが、2020年東京オリンピックの時流に乗って、外国人へ、日本のスキー場の誇れる数と素晴らしい雪国リゾートをアピールする絶好のチャンスなのです。
そして個人的には、日本のスキー人口減の中、悲壮感漂っていた「越後湯沢」なんかが同じ「新潟」であることでインバウンドにかなり引っ張られるのではないかと思っています。GALA湯沢はウェブサイトも外国語対応していますが、外国人ユーザーも年々増えているとのことで、じわじわと、日本のNiigataというところに雪と温泉があるらしいという噂が増えることでしょう。
いま越後湯沢はバブル期の負の遺産として数十万単位のリゾートマンションがゴロゴロ転がっていますが、インバウンドブームのポテンシャルを考えるとそれらの活用方法がいくらでもある気がしています。
ここから、日本のバブルで作られたリゾート地は復活するのか?
超高齢化社会の財源を支える希望の光はどこにあるのか。
何もない地方がこのままさびれていくのか。
「何もない」というコンテンツに何かを見出し変貌を遂げるか?
楽しみですね。